【レポート】親子のてつがくカフェvol.3 第2回
2017/9/3 に行われました親子のてつがくカフェの様子をレポートをします。
今回も私たちの哲学対話で大切にするきまりを確認するところから始めました。
何度か参加している子は「待つってどういうこと?」と問いかけると「待つって時間を止めるみたいに動きを止めること」と応えてくれました。大人からルールを示すだけだとつまらないな~と思っていたところなので、とても嬉しかったです。子どもたちの言葉に変換することで参加者全員に大切にするきまりを確認していくことができました。他にも、「違いを大切にするって違うことをするってこと。間違いが無いから違いがある」との発言がありました。初めから、ばしっとした発言が飛び出して今回も良い時間になりそうだなという良い予感がありました。
今回の絵本は じぶんだけのいろ スイミーと同じレオ=レオニの作品です。絵本を読んでいくと「動物ってなんだろう?」「なんでカメレオン色変わるの?」「ぼくは自分の色を持てているよ」「どっちが賢いカメレオンなの?」などのつぶやきがありました。この会は問い考える時間という意識があるのか、たくさんの疑問がわいているようでした。
対話は「どんなお話だった?面白いところ、不思議だなと思うところあった?」という問いかけから始めました。話題は賢いカメレオンというところから「年は取れば取るほど賢くなるの?」というに。
年上は色々知っているから賢い。大人が唸るような疑問を出せる子どもの方が賢い。年は関係ないんじゃない?子どもは大人よりも好奇心旺盛だよ。どの意見もなるほどなと思わされるものでした。そんな中、「じゃあ、赤ちゃんは賢いのかな? 出来ないことがあるし、喋れない赤ちゃんって賢いの?」という問いかけがされました。実は今回、0歳、2歳の参加者がいました。だからこそ、赤ちゃん という発言につながったのかもしれませんね。まだ対話するのは難しいかもしれないけど、いろいろな人が一緒に円くなって顔を見合って過ごせるって面白いなと思います。
そして、あるお母さんからは「大人は難しい言葉を使って賢そうに見える。だけど外に現れてこないだけで実は、子どもの方がすごいことを考えているかもしれない。」との力強い発言がありました。また、他には「大人で好奇心旺盛の人はいない。勉強して(色々なことが)分かっていくと、なんだろうと思わなくなっていって好奇心を失うんじゃない。」との分析がある女の子から飛び出しました。大人と子ども、賢いってなんだろう。とても壮大な問いですが、話したくなる話題・関心事なんだなと改めて実感させられました。
その後「豊臣秀吉はずる賢い」「ずる賢いって悪いことばっかり思いつく人のこと。悪いことばっかりしているから悪いことを思いつくんだよ。」という発言をきっかけに話題は賢いからずる賢いへ変わっていきました。ぐーんと、話題が変わります。
悪いことをしているから悪いことを思いつくの?悪いことを思いつくから悪いことをするんじゃなくて?自分のために悪いことをするのがずる賢いってことじゃない?悪いって何?ずるいと悪いって別じゃない?たくさんの意見が出て、ヒートアップしてきたところで、概念の関係性整理して伝える子が現れました。「ずるいは悪いの下にある。ルール破りはずるい。銀行強盗は悪い。」伝えたいという気持ちがあるときに、人は考えて言葉をひねり出していくのだなぁと感じました。すごいなぁ。
最後に今日の対話を振り返る時間を取りました。いっぱいしゃべっていろんな事が分かったから楽しかったという意見が子どもから、どんどんと分からなくなっていくのが心地よかったという意見が大人の参加者から出ました。今回は、丁寧に一つの問いを深めるというよりも、あちこちに飛びながら考えを巡らすような感じでした。終わりの挨拶をした後にも、「さっき話していたことってこういうことかな?」などと、対話の続きを一人考えてしまいました。対話を持ち帰っているような感覚でしょうか。参加者の方には何か持ち帰ってもらえるものあったかな?楽しんでもらえたかな?ドキドキしながらも、私自身、とても楽しみながらやらせていただいています。
そして次回は10月29日(日)に開催します。もう既に申し込みしてくださっている方もいらっしゃいます。
初めての方もぜひ、ふるってご参加ください。詳細は以下リンクをご覧ください。
https://creeks.doorkeeper.jp/events/61070
今回も私たちの哲学対話で大切にするきまりを確認するところから始めました。
何度か参加している子は「待つってどういうこと?」と問いかけると「待つって時間を止めるみたいに動きを止めること」と応えてくれました。大人からルールを示すだけだとつまらないな~と思っていたところなので、とても嬉しかったです。子どもたちの言葉に変換することで参加者全員に大切にするきまりを確認していくことができました。他にも、「違いを大切にするって違うことをするってこと。間違いが無いから違いがある」との発言がありました。初めから、ばしっとした発言が飛び出して今回も良い時間になりそうだなという良い予感がありました。
今回の絵本は じぶんだけのいろ スイミーと同じレオ=レオニの作品です。絵本を読んでいくと「動物ってなんだろう?」「なんでカメレオン色変わるの?」「ぼくは自分の色を持てているよ」「どっちが賢いカメレオンなの?」などのつぶやきがありました。この会は問い考える時間という意識があるのか、たくさんの疑問がわいているようでした。
対話は「どんなお話だった?面白いところ、不思議だなと思うところあった?」という問いかけから始めました。話題は賢いカメレオンというところから「年は取れば取るほど賢くなるの?」というに。
年上は色々知っているから賢い。大人が唸るような疑問を出せる子どもの方が賢い。年は関係ないんじゃない?子どもは大人よりも好奇心旺盛だよ。どの意見もなるほどなと思わされるものでした。そんな中、「じゃあ、赤ちゃんは賢いのかな? 出来ないことがあるし、喋れない赤ちゃんって賢いの?」という問いかけがされました。実は今回、0歳、2歳の参加者がいました。だからこそ、赤ちゃん という発言につながったのかもしれませんね。まだ対話するのは難しいかもしれないけど、いろいろな人が一緒に円くなって顔を見合って過ごせるって面白いなと思います。
そして、あるお母さんからは「大人は難しい言葉を使って賢そうに見える。だけど外に現れてこないだけで実は、子どもの方がすごいことを考えているかもしれない。」との力強い発言がありました。また、他には「大人で好奇心旺盛の人はいない。勉強して(色々なことが)分かっていくと、なんだろうと思わなくなっていって好奇心を失うんじゃない。」との分析がある女の子から飛び出しました。大人と子ども、賢いってなんだろう。とても壮大な問いですが、話したくなる話題・関心事なんだなと改めて実感させられました。
その後「豊臣秀吉はずる賢い」「ずる賢いって悪いことばっかり思いつく人のこと。悪いことばっかりしているから悪いことを思いつくんだよ。」という発言をきっかけに話題は賢いからずる賢いへ変わっていきました。ぐーんと、話題が変わります。
悪いことをしているから悪いことを思いつくの?悪いことを思いつくから悪いことをするんじゃなくて?自分のために悪いことをするのがずる賢いってことじゃない?悪いって何?ずるいと悪いって別じゃない?たくさんの意見が出て、ヒートアップしてきたところで、概念の関係性整理して伝える子が現れました。「ずるいは悪いの下にある。ルール破りはずるい。銀行強盗は悪い。」伝えたいという気持ちがあるときに、人は考えて言葉をひねり出していくのだなぁと感じました。すごいなぁ。
最後に今日の対話を振り返る時間を取りました。いっぱいしゃべっていろんな事が分かったから楽しかったという意見が子どもから、どんどんと分からなくなっていくのが心地よかったという意見が大人の参加者から出ました。今回は、丁寧に一つの問いを深めるというよりも、あちこちに飛びながら考えを巡らすような感じでした。終わりの挨拶をした後にも、「さっき話していたことってこういうことかな?」などと、対話の続きを一人考えてしまいました。対話を持ち帰っているような感覚でしょうか。参加者の方には何か持ち帰ってもらえるものあったかな?楽しんでもらえたかな?ドキドキしながらも、私自身、とても楽しみながらやらせていただいています。
そして次回は10月29日(日)に開催します。もう既に申し込みしてくださっている方もいらっしゃいます。
初めての方もぜひ、ふるってご参加ください。詳細は以下リンクをご覧ください。
https://creeks.doorkeeper.jp/events/61070
2017年10月23日 Posted by CREEKS COWORKING at 14:38 │Comments(0) │過去に開催したイベント
【レポート】親子のてつがくカフェvol.3 第1回
7月の親子のてつがくカフェvol.3 第1回の様子をレポートします。
今回は最初に好きなこと、つまんないこと(嫌いなこと)を質問し合うところから始めました。ゲームが好きだという男の子は 「寝るのがつまんない、朝起きないといけないのもやだ」と言います。「でも、ずつと寝てたらゲーム出来ないよ?」と問われると「確かに~!でも、夢の中でならなんでも出来る!」と言っていました。自由を求めているのかな?
そして、今回用意したヨシタケシンスケの「つまんないつまんない」を読みました。
「つまんないを考えるっておもしろい?」という言葉から始まる絵本で、たくさんのつまんないが出てきたり僕がつまんないって何かを探求していくお話です。「こういうことある?」「どう思う?」と聞きながら読みました。笑いが起きたり歓声が起きたりと絵本のパワーを感じました。
絵本を共有しおえたところで、本格的に対話に入りました。まずはストレートに「つまんないって何だと思う?」
するとたくさんのつまらないが出てきました。
「お母さんが遊んでくれない時と遊びに飽きたときは楽しくなくてつまんない!」
「遊びでもつまんないことある」
「やることないとつまんない」
すると「お母さんがいない間に悪いことするの楽しいよ」という発言も。また、つまらない代表としては宿題、話が長い人、字が多い大人の本 があげられました。
じゃあ、つまらないってどういうことなんだろうね? という事が再び話題の中心になると次のような話がされました。
つまんないはやりたいと思ったことが出来ないとき。思いどおりにならないとつまらない。
でんぐり返し一回は かんたんすぎてつまんない。(達成感がないとつまんないってこと?)
つまんないは飽きること 一人でいるとつまんない (誰かと一緒ならつまんないことも楽しくなる?)
意味がないと思った時がつまんない
自分は馬鹿らしくむなしくなった時がつまらない
では、つまんないは嫌なこと?という問いかけには 「嫌!」という意見と「つまんないもちょっと楽しいからなくさなくてもいい。」という意見が。また、大人からは「つまんないことがあるからこそ、楽しいことが楽しくなるんだよ」という意見。なんだか、大人な意見ですよね。
他には参加者から「1日何回つまんないって思うことある?」
「例えば、難しい問題を解く時に つまんなくないけど、楽しくない気持ちある?
つまんないか楽しいかどっちでもない気持ちもある?」なんて質問もされました。お互いに聞きたくなることが出てきて、質問しあえると面白いななんて思います。
「つまんないは嫌なことだと思うからなくしたいと思っているけど、つまんないけど好きなこともある。何もやることないからお昼寝するときはつまんないけど好きな時間。 」
「つまんないかどうかはすぐにころっと変わるもの。つまらないものもすぐに楽しくなる。だからつまんない時間も楽しいのでは?」
「自分の子どもが楽しそうに熱中して見える遊びについて、つまんないと言っていてびっくり。新たな発見だった。ずっと楽しいことってあるのか?」
そんなことが話されて、今回は終わりになりました。何か確固たる正解が見つかるという訳では無いと思います。この会で話すことで、今まで思いもしなかった新しいアイディアに出会うことや、新しい疑問が生まれることが出来たら良いな思っています。また、自分の思いや考えを受け止めてもらえる場であると素敵だなと思います。今回初参加の女の子からは「考えるとこが面白かった。」と言ってもらえました。そうか~考えることって面白いことなんだなぁ。しみじみかみしめたい言葉でした。
次回の親子のてつがくカフェは明日!9月3日(日)開催です。1ヶ月半も報告レポートをさぼってしまうようなのんびり屋さんの丸山が皆さんをお待ちしております。(おそくなってしまったこと、反省もしております!)ぜひ、一緒に楽しみましょう。お待ちしております。
詳細はリンクをご覧ください。https://creeks.doorkeeper.jp/events/61069
今回は最初に好きなこと、つまんないこと(嫌いなこと)を質問し合うところから始めました。ゲームが好きだという男の子は 「寝るのがつまんない、朝起きないといけないのもやだ」と言います。「でも、ずつと寝てたらゲーム出来ないよ?」と問われると「確かに~!でも、夢の中でならなんでも出来る!」と言っていました。自由を求めているのかな?
そして、今回用意したヨシタケシンスケの「つまんないつまんない」を読みました。
「つまんないを考えるっておもしろい?」という言葉から始まる絵本で、たくさんのつまんないが出てきたり僕がつまんないって何かを探求していくお話です。「こういうことある?」「どう思う?」と聞きながら読みました。笑いが起きたり歓声が起きたりと絵本のパワーを感じました。
絵本を共有しおえたところで、本格的に対話に入りました。まずはストレートに「つまんないって何だと思う?」
するとたくさんのつまらないが出てきました。
「お母さんが遊んでくれない時と遊びに飽きたときは楽しくなくてつまんない!」
「遊びでもつまんないことある」
「やることないとつまんない」
すると「お母さんがいない間に悪いことするの楽しいよ」という発言も。また、つまらない代表としては宿題、話が長い人、字が多い大人の本 があげられました。
じゃあ、つまらないってどういうことなんだろうね? という事が再び話題の中心になると次のような話がされました。
つまんないはやりたいと思ったことが出来ないとき。思いどおりにならないとつまらない。
でんぐり返し一回は かんたんすぎてつまんない。(達成感がないとつまんないってこと?)
つまんないは飽きること 一人でいるとつまんない (誰かと一緒ならつまんないことも楽しくなる?)
意味がないと思った時がつまんない
自分は馬鹿らしくむなしくなった時がつまらない
では、つまんないは嫌なこと?という問いかけには 「嫌!」という意見と「つまんないもちょっと楽しいからなくさなくてもいい。」という意見が。また、大人からは「つまんないことがあるからこそ、楽しいことが楽しくなるんだよ」という意見。なんだか、大人な意見ですよね。
他には参加者から「1日何回つまんないって思うことある?」
「例えば、難しい問題を解く時に つまんなくないけど、楽しくない気持ちある?
つまんないか楽しいかどっちでもない気持ちもある?」なんて質問もされました。お互いに聞きたくなることが出てきて、質問しあえると面白いななんて思います。
「つまんないは嫌なことだと思うからなくしたいと思っているけど、つまんないけど好きなこともある。何もやることないからお昼寝するときはつまんないけど好きな時間。 」
「つまんないかどうかはすぐにころっと変わるもの。つまらないものもすぐに楽しくなる。だからつまんない時間も楽しいのでは?」
「自分の子どもが楽しそうに熱中して見える遊びについて、つまんないと言っていてびっくり。新たな発見だった。ずっと楽しいことってあるのか?」
そんなことが話されて、今回は終わりになりました。何か確固たる正解が見つかるという訳では無いと思います。この会で話すことで、今まで思いもしなかった新しいアイディアに出会うことや、新しい疑問が生まれることが出来たら良いな思っています。また、自分の思いや考えを受け止めてもらえる場であると素敵だなと思います。今回初参加の女の子からは「考えるとこが面白かった。」と言ってもらえました。そうか~考えることって面白いことなんだなぁ。しみじみかみしめたい言葉でした。
次回の親子のてつがくカフェは明日!9月3日(日)開催です。1ヶ月半も報告レポートをさぼってしまうようなのんびり屋さんの丸山が皆さんをお待ちしております。(おそくなってしまったこと、反省もしております!)ぜひ、一緒に楽しみましょう。お待ちしております。
詳細はリンクをご覧ください。https://creeks.doorkeeper.jp/events/61069
2017年09月02日 Posted by CREEKS COWORKING at 21:33 │Comments(0) │過去に開催したイベント
【レポート】親子のてつがくカフェvol.2 第3回
【親子のてつがくカフェ レポート】
4月16日(日)13:30~15:00 に開催されました親子のてつがくカフェの様子をレポートします。
今回は 親子のてつがくカフェvol.2最終回 でした。
そして2ヶ月お休みして、また7月、9月、10月に「親子てつがくカフェvol.3」として開催します。
新しいスタートにあわせて、参加者大募集。親子でも子どもだけ・大人だけでもご参加いただけます。
一緒にてつがくの場を作ってくださるスタッフも募集中。子どもと関わるイベントに関心のあるよという方も歓迎いたします。
みなさまのご参加お待ちしています!
では、前回のイベントの様子をご紹介します。今回も参加者全員が一つの輪になってのてつがく対話をしました。
4歳でも大人でもこの輪の中では平等で対等に話すよという説明がされました。
今回は男の子の参加者が多く、パワフルで元気な様子でした。コミュニティボールを持って喋りたい!という思いが強いメンバーのようで「はい、はい、はい!」という声が飛び交いました。
さて、今回の親子のてつがくカフェ、当日は以下のように進みました。
1.輪になってアイスブレイク
2.コミュニティーボールで遊ぼう
3.子どもてつがくの説明
4.お話の読み聞かせと「てつがくタイム」
5.対話の振り返り
まず初めに「引いたくじの番号順に並んでみよう」「輪の全員で手をつないで電気びりびりゲーム」「コミュニティーボールで遊ぼう」(渡す相手の名前を呼びながらボールを投げてみよう)といういう活動でアイスブレイクをしました。
その後「子どもてつがくってどんな場?」を確認し、前回のてつがくカフェの振り返りをしてから新しいお話に移りました。
今回のお話は次のようなものでした。
『 今日は公園に遊びにいく。友達とサッカーをするんだ。
公園に行く途中、キミは木の棒とたんぽぽを見つけた。嬉しくなって持っていくことにした。散歩を続けると、ちょうちょを見つけた。でも、なんか様子がおかしい。ちょうちょうはバタバタしている。クモの巣に引っかかっているんだ。ちょうちょ、クモにつかまっちゃうのかな? 』
今回、私丸山がはじめてファシリテーターとして関わりました。一参加者として関わるのとファシリテーターとして関わるのだと見える世界が違うなと思いました。場の流れを読み取ることから難しく、頭の中がぱんぱんになりました。
そんな私のファシリテーターが影響してか、今回は自分が話したいことを話すという姿がとても印象的でしたが、逆に参加者同士で質問し合うという関わりは多くありませんでした。ファシリテーターが一人ひとりの意見をもっと整理して意味づけて、発言を交通整理することが出来たら参加者同士の意見が絡んでいき、対話がもっと深まっていったのでは?と反省しています。もっともっと深くてつがくしたい!欲はつきません。
おはなしを読んだ後、まずはじめに話されたのは「ちょうちょっておいしいの?」ということでした。
羽に粉がついているからおいしくない、花の蜜を吸っているから甘くておいしい。君がたべてもまずいけど、クモにとっておいしい。
どんどんと意見が出てきます。
そんな中、これまで参加する中ではほとんど発言がなかった4歳の男の子Aくんが、今回は何度も挙手し、発言する姿がありました。話し方はたどたどしさもあり、「わかんなくなっちゃった」ということもあるのですが、「ゆっくりでいいよ。待つよ。」と声をかけながら、じっくりと話をきくことが出来ました。なぜ今日はたくさん発言したのだろう?慣れてきたから?周りの子どもたちがどんどんと発言する姿につられて喋りたくなった?興味深いです。
そんなAくんは、「ちょうちょ好き。優しいから。ちょうちょは花の蜜しか食べないから。クモは悪いと思う。」と発言。それに対して、「でもちょうちょだって、食べられたら幽霊になるよ。だからやさしくない。」という意見や、大人からは「食べられるのがかわいそうで食べるのが悪いって作っちゃうけど、食べるほうも食べないと死んじゃう。かわいそうと全部逃がしたらクモは死んじゃうから、それはどっちが正しいということでなく、それぞれの生き方。生きるために必要なことなんだよねっていう。わたしだったら、そういうところに手を出しちゃいけないかなって思う。」という意見が飛び出しました。
また、イラストに注目して
「このクモは巣を作っているところだから、ちょうは逃げられそう。」「クモは巣を直すのと、ちょうを食べるのどっちかな?」という話も。イラストやお話よりも想像を膨らませて考える姿がありました。
「ちょうの仲間が助けに来るけど、その仲間もクモの糸に引っかかってつかまっちゃったらどうする?」
「じゃあ、助けないほうがいいのかな。ちょうの仲間は同じちょうだけ?人間の男の子は仲間になれる?ちょうを助けてあげる?クモはちょうの仲間?」ということも話されました。
また、あるお母さんから「なんで木の棒とか、長い棒を見つけると拾って振り回すの?教えて。」との質問も。確かに子どもって木の棒見つけると拾いますよね。それってなんなんだろう。大人になってしまうと、木の棒では遊べなくなってしまう?なんだか、不思議です。
てつがく対話後、休憩を挟んで再び全員で輪になって、今回も対話の振り返りや感想を言い合いました。
「強い動物が好き、優しい動物が好きと兄弟でも別れた。それは自分がなりたい姿なのかなと感じ、子どもの考えることが分かって楽しかった。」
「いろいろな見方がこの場でできるといいと思う。」「実体験や経験したことが話されていて、面白かった。」「なんか、最初はつまんなそうだなって思ったけど楽しかった。話してみてちょっと面白かった。」「元気いっぱいだけど、子どもたちは動きながら考えているのだと分かり面白かった。」
との振り返りがされました。
元気いっぱいエネルギッシュな時間でした。参加者が「話してみたい」という気持ちを爆発させていたる様子がいいなと思いました。
次回の開催は7月16日㈰ 開催です。
皆様のご参加をお待ちしております。
詳細は下記リンクからイベントページをご覧ください。
https://creeks-coworking.doorkeeper.jp/events/61068
文責:丸山
4月16日(日)13:30~15:00 に開催されました親子のてつがくカフェの様子をレポートします。
今回は 親子のてつがくカフェvol.2最終回 でした。
そして2ヶ月お休みして、また7月、9月、10月に「親子てつがくカフェvol.3」として開催します。
新しいスタートにあわせて、参加者大募集。親子でも子どもだけ・大人だけでもご参加いただけます。
一緒にてつがくの場を作ってくださるスタッフも募集中。子どもと関わるイベントに関心のあるよという方も歓迎いたします。
みなさまのご参加お待ちしています!
では、前回のイベントの様子をご紹介します。今回も参加者全員が一つの輪になってのてつがく対話をしました。
4歳でも大人でもこの輪の中では平等で対等に話すよという説明がされました。
今回は男の子の参加者が多く、パワフルで元気な様子でした。コミュニティボールを持って喋りたい!という思いが強いメンバーのようで「はい、はい、はい!」という声が飛び交いました。
さて、今回の親子のてつがくカフェ、当日は以下のように進みました。
1.輪になってアイスブレイク
2.コミュニティーボールで遊ぼう
3.子どもてつがくの説明
4.お話の読み聞かせと「てつがくタイム」
5.対話の振り返り
まず初めに「引いたくじの番号順に並んでみよう」「輪の全員で手をつないで電気びりびりゲーム」「コミュニティーボールで遊ぼう」(渡す相手の名前を呼びながらボールを投げてみよう)といういう活動でアイスブレイクをしました。
その後「子どもてつがくってどんな場?」を確認し、前回のてつがくカフェの振り返りをしてから新しいお話に移りました。
今回のお話は次のようなものでした。
『 今日は公園に遊びにいく。友達とサッカーをするんだ。
公園に行く途中、キミは木の棒とたんぽぽを見つけた。嬉しくなって持っていくことにした。散歩を続けると、ちょうちょを見つけた。でも、なんか様子がおかしい。ちょうちょうはバタバタしている。クモの巣に引っかかっているんだ。ちょうちょ、クモにつかまっちゃうのかな? 』
今回、私丸山がはじめてファシリテーターとして関わりました。一参加者として関わるのとファシリテーターとして関わるのだと見える世界が違うなと思いました。場の流れを読み取ることから難しく、頭の中がぱんぱんになりました。
そんな私のファシリテーターが影響してか、今回は自分が話したいことを話すという姿がとても印象的でしたが、逆に参加者同士で質問し合うという関わりは多くありませんでした。ファシリテーターが一人ひとりの意見をもっと整理して意味づけて、発言を交通整理することが出来たら参加者同士の意見が絡んでいき、対話がもっと深まっていったのでは?と反省しています。もっともっと深くてつがくしたい!欲はつきません。
おはなしを読んだ後、まずはじめに話されたのは「ちょうちょっておいしいの?」ということでした。
羽に粉がついているからおいしくない、花の蜜を吸っているから甘くておいしい。君がたべてもまずいけど、クモにとっておいしい。
どんどんと意見が出てきます。
そんな中、これまで参加する中ではほとんど発言がなかった4歳の男の子Aくんが、今回は何度も挙手し、発言する姿がありました。話し方はたどたどしさもあり、「わかんなくなっちゃった」ということもあるのですが、「ゆっくりでいいよ。待つよ。」と声をかけながら、じっくりと話をきくことが出来ました。なぜ今日はたくさん発言したのだろう?慣れてきたから?周りの子どもたちがどんどんと発言する姿につられて喋りたくなった?興味深いです。
そんなAくんは、「ちょうちょ好き。優しいから。ちょうちょは花の蜜しか食べないから。クモは悪いと思う。」と発言。それに対して、「でもちょうちょだって、食べられたら幽霊になるよ。だからやさしくない。」という意見や、大人からは「食べられるのがかわいそうで食べるのが悪いって作っちゃうけど、食べるほうも食べないと死んじゃう。かわいそうと全部逃がしたらクモは死んじゃうから、それはどっちが正しいということでなく、それぞれの生き方。生きるために必要なことなんだよねっていう。わたしだったら、そういうところに手を出しちゃいけないかなって思う。」という意見が飛び出しました。
また、イラストに注目して
「このクモは巣を作っているところだから、ちょうは逃げられそう。」「クモは巣を直すのと、ちょうを食べるのどっちかな?」という話も。イラストやお話よりも想像を膨らませて考える姿がありました。
「ちょうの仲間が助けに来るけど、その仲間もクモの糸に引っかかってつかまっちゃったらどうする?」
「じゃあ、助けないほうがいいのかな。ちょうの仲間は同じちょうだけ?人間の男の子は仲間になれる?ちょうを助けてあげる?クモはちょうの仲間?」ということも話されました。
また、あるお母さんから「なんで木の棒とか、長い棒を見つけると拾って振り回すの?教えて。」との質問も。確かに子どもって木の棒見つけると拾いますよね。それってなんなんだろう。大人になってしまうと、木の棒では遊べなくなってしまう?なんだか、不思議です。
てつがく対話後、休憩を挟んで再び全員で輪になって、今回も対話の振り返りや感想を言い合いました。
「強い動物が好き、優しい動物が好きと兄弟でも別れた。それは自分がなりたい姿なのかなと感じ、子どもの考えることが分かって楽しかった。」
「いろいろな見方がこの場でできるといいと思う。」「実体験や経験したことが話されていて、面白かった。」「なんか、最初はつまんなそうだなって思ったけど楽しかった。話してみてちょっと面白かった。」「元気いっぱいだけど、子どもたちは動きながら考えているのだと分かり面白かった。」
との振り返りがされました。
元気いっぱいエネルギッシュな時間でした。参加者が「話してみたい」という気持ちを爆発させていたる様子がいいなと思いました。
次回の開催は7月16日㈰ 開催です。
皆様のご参加をお待ちしております。
詳細は下記リンクからイベントページをご覧ください。
https://creeks-coworking.doorkeeper.jp/events/61068
文責:丸山
2017年05月26日 Posted by CREEKS COWORKING at 11:59 │Comments(0) │過去に開催したイベント
【レポート】親子のてつがくカフェvol.2 第2回
3月20日(日)に行われました親子のてつがくカフェの様子をレポートします。
今回から新たな試みとして、参加者全員がひとつの輪になってのてつがくしてみました。親子一緒にてつがくするとどんなことが起きるのか。親の前、子の前で自由にてつがくできるのか。そんなことを考えながら、今回のてつがくカフェ当日を迎えました。
前回から引き続きの参加者が「てつがくするぞー」というよい雰囲気を作ってくれていたように思います。
今回の親子のてつがくカフェ、当日は以下のように進みました。
1.ゲームしながら輪になろう
2.コミュニティーボールで遊ぼう
3.子どもてつがくの説明?
4.お話の読み聞かせ
5.てつがくタイム
6.対話の振り返り
まず初めに「しゃべらないで、誕生日順に並んでみよう」「コミュニティーボールで遊ぼう」(ゆっくり投げよう、渡す人の名前を呼びながら投げよう)というアイスブレイクをしました。
使ったコミュニティーボールはもちろん前回みんなで作成したものです。ボールを回しながらしゃべることにも慣れてきたかなと思います。
その後「子どもてつがくとは何か」「この場はどんなことを大切にしているのか」を確認し、前回のてつがくカフェでは「ドッチボールのルール」について話したよねと振り返りをした後、新しいお話を読みました。今回のお話は次のようなものでした。
『きみのうちでは、テレビやゲームは1日1時間だけと決まっている。でもきみはもう少しテレビが見たい。さて、ママにどうやって言えばみせてもえるかな?』
おはなしが終わるとすぐに、「はいはいはい!」と興奮しながら挙手するAくん。これまでのてつがくカフェでは、話したくなるまでに時間がかかる様子でしたが、今回はてつがくタイムに入るなり、話したくてたまらなくなっている様子でした。子どもにとって身近で、切実テーマだったのだと思います。前回「ドッチボールのルール」について話すなかで、少し話し足りない感じがあったので、その流れを汲みつつ、今回のおはなしではおうちでの具体的なルールについて取り上げました。
では、対話で話された内容を紹介します。
Aくん「テレビ1時間しかみちゃだめというお母さんを叱る。夜にこっそり隠れて見る。」
Bくん「そうじゃばくて、テレビ見せてくださいってお願いすればいいと思う。そうしたら大人も考えてくれる。」
また、別の場面では「Aくんの持っているおもちゃを貸してほしい」「いや、僕のものだから貸したくない」と言い合いになった後、
「Aくんは自分のお母さんに『テレビ見たい』って伝えても、『だめ』って言われるのは納得できないんよね。
でも、君がおもちゃ貸してって言われても検討もせず『嫌、だめ!』って頭ごなしにいうのってお母さんと同じじゃない?」
と問いかけられるとAくんはおもちゃを渋々貸してあげて、「本当は(貸してあげるの)嫌だったけど、だって、母さんがゲームやらしてくれないから、貸してやったんだよ!」とお母さんに伝えます。これを受けて
Aくんお母さん「すごい、グサッときた。ちゃんと貸してあげたね、やさしい。」
Aくん「いえい、母さんの胸に矢が刺さった」 Aくんお母さん「刺さったよ。優しい! けどさ~」
Aくん「やっぱりだめだ~!!!」 Bさん「お話聞こう、お母さんの気持ち、なんでだめって言うんだ?」
こんな風に対話は進みました。今回、お母さんにぐさっとくるような発言、ふるまいができたAくん。この後も、
「えっとさ、かあさん。かあさんがいつもビール2個飲んでて、おれは休みの日一個しかテレビ見れないんだよ。だからさ、かあさんのビール2個はさ、普通は0個で普通は飲んじゃだめで休みの日は1個だけ飲んでいいってことに、決定する!」とお母さんへの新しいルールを決めようとする姿がありました。最後の振り返りでも「母さんをグサッとさせられて良かった」と満足げでした。子どもはまだ言葉が拙くて、大人に言いくるめられてしまうことも多いと思います。だからこそ、対等な立場で丁寧に問い直すてつがく対話の場で、グサッとする一言が言えると嬉しいのだと思います。
また、こんなAくんの姿をみて「ぐんぐん変わって、どんどんいい子になっていっている」と言い表すCくん。テレビについては見すぎると気持ち悪くなるということを強く主張しつつも、「ほんとに見るには車で行くしかないけど、テレビがあるから見られて、頭が良くなるんじゃないかってことある。」とテレビの良さの面からも語っていました。
そして、「いい子じゃない子どもは、自分の好きなやつとか勝手にすると思う。大人が(いい子じゃない子どもを)怒っているのは好きだから。大人になるために怒っている。」と話していました。多面的で大人びたものの見方にびっくりさせられました。
他には
・そもそもテレビって良いもの?悪いもの?
・テレビ、ゲームとどう付き合えばいいんだろう?
・子どもはテレビ見ているよりももっとやることがあるんじゃない?
・親の責任として子どものテレビとの付き合い方をコントロールすべきなのか?
・子どもの自由に好きなようにさせたらどうなるだろう?
・テレビを制限しぎると反動で大人になってからテレビ漬けになる?
・いい子ってどういうこと?親の都合のいい子ってなってない?
なんてことが語られました。
てつがく対話後、休憩を挟んで再び全員で輪になって、対話の振り返りや感想を言い合いました。
「前回から子どもの言い分が聞きたいなと思っていた。今回、大人子ども一緒にてつがく対話してみてお互いに思っていることを語り合えて楽しかった。」
「大人がすべてコントロールしなくても、子ども自身で良い悪いの判断ができるのではないか。子供の考える力を信じ、意見を尊重することが大事だと思った。」
「身近な話題で話しやすかった。子どもの語りを聞き取るのは難しいと思った。自分の考えを主張するなかで、なぜそう考えるのかが気になってしまう時間だった。」「ゲームをするときのいろんなことを思い出せて面白かった。」「ゲームの話して、かあさんがぐさっときたから嬉しかった。」という感想が話されました。
今回の親子てつがくカフェでは、参加者同士の対話が多く、深くゆっくり探求できたように思います。
でも、どこかで道徳的であることを子どもに求めてしまっている自分がいるなということにも気が付きました。
前提をとっぱらって、自由に、根本を問い直す。てつがくって難しくてやりごたえがあるなと改めて感じました。
まだまだ挑戦し続けたいなと思います。
イベント後は椅子を組み合わせて秘密基地づくり。宇宙船だそうです。
次回の開催は4月16日㈰ 開催です。
皆様のご参加をお待ちしております。
詳細は下記リンクからイベントページをご覧ください。
https://www.facebook.com/events/118908488649848/?ti=icl
文責:丸山
今回から新たな試みとして、参加者全員がひとつの輪になってのてつがくしてみました。親子一緒にてつがくするとどんなことが起きるのか。親の前、子の前で自由にてつがくできるのか。そんなことを考えながら、今回のてつがくカフェ当日を迎えました。
前回から引き続きの参加者が「てつがくするぞー」というよい雰囲気を作ってくれていたように思います。
今回の親子のてつがくカフェ、当日は以下のように進みました。
1.ゲームしながら輪になろう
2.コミュニティーボールで遊ぼう
3.子どもてつがくの説明?
4.お話の読み聞かせ
5.てつがくタイム
6.対話の振り返り
まず初めに「しゃべらないで、誕生日順に並んでみよう」「コミュニティーボールで遊ぼう」(ゆっくり投げよう、渡す人の名前を呼びながら投げよう)というアイスブレイクをしました。
使ったコミュニティーボールはもちろん前回みんなで作成したものです。ボールを回しながらしゃべることにも慣れてきたかなと思います。
その後「子どもてつがくとは何か」「この場はどんなことを大切にしているのか」を確認し、前回のてつがくカフェでは「ドッチボールのルール」について話したよねと振り返りをした後、新しいお話を読みました。今回のお話は次のようなものでした。
『きみのうちでは、テレビやゲームは1日1時間だけと決まっている。でもきみはもう少しテレビが見たい。さて、ママにどうやって言えばみせてもえるかな?』
おはなしが終わるとすぐに、「はいはいはい!」と興奮しながら挙手するAくん。これまでのてつがくカフェでは、話したくなるまでに時間がかかる様子でしたが、今回はてつがくタイムに入るなり、話したくてたまらなくなっている様子でした。子どもにとって身近で、切実テーマだったのだと思います。前回「ドッチボールのルール」について話すなかで、少し話し足りない感じがあったので、その流れを汲みつつ、今回のおはなしではおうちでの具体的なルールについて取り上げました。
では、対話で話された内容を紹介します。
Aくん「テレビ1時間しかみちゃだめというお母さんを叱る。夜にこっそり隠れて見る。」
Bくん「そうじゃばくて、テレビ見せてくださいってお願いすればいいと思う。そうしたら大人も考えてくれる。」
また、別の場面では「Aくんの持っているおもちゃを貸してほしい」「いや、僕のものだから貸したくない」と言い合いになった後、
「Aくんは自分のお母さんに『テレビ見たい』って伝えても、『だめ』って言われるのは納得できないんよね。
でも、君がおもちゃ貸してって言われても検討もせず『嫌、だめ!』って頭ごなしにいうのってお母さんと同じじゃない?」
と問いかけられるとAくんはおもちゃを渋々貸してあげて、「本当は(貸してあげるの)嫌だったけど、だって、母さんがゲームやらしてくれないから、貸してやったんだよ!」とお母さんに伝えます。これを受けて
Aくんお母さん「すごい、グサッときた。ちゃんと貸してあげたね、やさしい。」
Aくん「いえい、母さんの胸に矢が刺さった」 Aくんお母さん「刺さったよ。優しい! けどさ~」
Aくん「やっぱりだめだ~!!!」 Bさん「お話聞こう、お母さんの気持ち、なんでだめって言うんだ?」
こんな風に対話は進みました。今回、お母さんにぐさっとくるような発言、ふるまいができたAくん。この後も、
「えっとさ、かあさん。かあさんがいつもビール2個飲んでて、おれは休みの日一個しかテレビ見れないんだよ。だからさ、かあさんのビール2個はさ、普通は0個で普通は飲んじゃだめで休みの日は1個だけ飲んでいいってことに、決定する!」とお母さんへの新しいルールを決めようとする姿がありました。最後の振り返りでも「母さんをグサッとさせられて良かった」と満足げでした。子どもはまだ言葉が拙くて、大人に言いくるめられてしまうことも多いと思います。だからこそ、対等な立場で丁寧に問い直すてつがく対話の場で、グサッとする一言が言えると嬉しいのだと思います。
また、こんなAくんの姿をみて「ぐんぐん変わって、どんどんいい子になっていっている」と言い表すCくん。テレビについては見すぎると気持ち悪くなるということを強く主張しつつも、「ほんとに見るには車で行くしかないけど、テレビがあるから見られて、頭が良くなるんじゃないかってことある。」とテレビの良さの面からも語っていました。
そして、「いい子じゃない子どもは、自分の好きなやつとか勝手にすると思う。大人が(いい子じゃない子どもを)怒っているのは好きだから。大人になるために怒っている。」と話していました。多面的で大人びたものの見方にびっくりさせられました。
他には
・そもそもテレビって良いもの?悪いもの?
・テレビ、ゲームとどう付き合えばいいんだろう?
・子どもはテレビ見ているよりももっとやることがあるんじゃない?
・親の責任として子どものテレビとの付き合い方をコントロールすべきなのか?
・子どもの自由に好きなようにさせたらどうなるだろう?
・テレビを制限しぎると反動で大人になってからテレビ漬けになる?
・いい子ってどういうこと?親の都合のいい子ってなってない?
なんてことが語られました。
てつがく対話後、休憩を挟んで再び全員で輪になって、対話の振り返りや感想を言い合いました。
「前回から子どもの言い分が聞きたいなと思っていた。今回、大人子ども一緒にてつがく対話してみてお互いに思っていることを語り合えて楽しかった。」
「大人がすべてコントロールしなくても、子ども自身で良い悪いの判断ができるのではないか。子供の考える力を信じ、意見を尊重することが大事だと思った。」
「身近な話題で話しやすかった。子どもの語りを聞き取るのは難しいと思った。自分の考えを主張するなかで、なぜそう考えるのかが気になってしまう時間だった。」「ゲームをするときのいろんなことを思い出せて面白かった。」「ゲームの話して、かあさんがぐさっときたから嬉しかった。」という感想が話されました。
今回の親子てつがくカフェでは、参加者同士の対話が多く、深くゆっくり探求できたように思います。
でも、どこかで道徳的であることを子どもに求めてしまっている自分がいるなということにも気が付きました。
前提をとっぱらって、自由に、根本を問い直す。てつがくって難しくてやりごたえがあるなと改めて感じました。
まだまだ挑戦し続けたいなと思います。
イベント後は椅子を組み合わせて秘密基地づくり。宇宙船だそうです。
次回の開催は4月16日㈰ 開催です。
皆様のご参加をお待ちしております。
詳細は下記リンクからイベントページをご覧ください。
https://www.facebook.com/events/118908488649848/?ti=icl
文責:丸山
2017年04月06日 Posted by CREEKS COWORKING at 21:10 │Comments(0)
2017.3.24 お知らせ
3月25日(土)は、1F tsunagno(新シェアスペース)オープニングイベントのため
CREEKS フリースペース・会議室共にご利用いただけません。
ご迷惑をおかけしますが、ご協力よろしくお願いいたします。
25日、26日はオープニングを記念して様々なイベントを開催しております。
ぜひ、そちらにご参加くださいませ。
27日(月)より通常営業となります。みなさまのお越しをお待ちしております。
CREEKS フリースペース・会議室共にご利用いただけません。
ご迷惑をおかけしますが、ご協力よろしくお願いいたします。
25日、26日はオープニングを記念して様々なイベントを開催しております。
ぜひ、そちらにご参加くださいませ。
27日(月)より通常営業となります。みなさまのお越しをお待ちしております。
2017年03月24日 Posted by CREEKS COWORKING at 21:28 │Comments(0)
【レポート】親子のてつがくカフェvol.2 第1回
2月19日(日)13:30~15:00 親子のてつがくカフェの様子をレポートします。
Vol.2になってから初めての開催。
はじめまして!緊張!となるのを予想していましたが、子どもたちはすぐに打ち解け、開始前から元気いっぱい遊んでいました。
今回の参加者は、5歳から小学校1年生までの子どもとその保護者と、てつがくしてみたい人が集まりました。
和やかな雰囲気の中で始まった親子のてつがくカフェ、当日の流れは以下の通りです。
1.子どもてつがくってなぁに?今日どんなことやるの?
2.コミュニティボールを作りながら自己紹介
3.お話の読み聞かせ
4.てつがくタイム
5.対話の振り返りと次回の問い決め
まずは「子どもてつがくとは何か」「どんなことを大切にしているのか」を簡単に説明を聞き、
全員でコミュニティボール作りをしました。 「てつがくカフェ」の象徴であるコミュニティボール。
交代でおしゃべりしながら全員で毛糸を巻き巻きして、カラフルでもこもこのボールになりました。
(子どもからは「もこもこじゃなくてつんつんだよ」との声も。)
そして、共通のテーマとなるようなお話を読んでから大人の輪、子どもの輪に分かれて
「てつがくタイム」となりました。 今回のお話は次のようなものでした。
『近所のお兄さんとおねえさんは超モテるらしい。
キミもモテたいと思っているけど、どうしたらいいのだろう?』
この後、親子の輪に分かれててつがくタイムとなりました。
まずは、子どもの輪にファシリテーターとして入った綿内さんのレポートです。
まず、お話をきいて浮かんだ疑問や、今日考えたい問いを出してもらうと
「モテるにはどうする?」「モテる人のりゆう」「基地をつくりたいけれどどうしたらいい?」「ドッジボールのルールについて」「ボクシングのルールについて」「仮面ライダーになりたい」といった6つがあがりました。
子どもたちが自分たちで問いを書き、多数決をとった結果、今日の問いは「ドッジボールのルールについて」になりました。
さて次は、一人ひとりが考えるてつがく対話です。ひと通り、ドッジボールのルールについて知っていることを話したあと・・
・たくさんルールがあるけれど、なんでそんなにルールがいるの?
・そのほうが楽しいから→けんかにならない、ぶつかったりケガをしたりしない
・ボクシングもスポーツだけど、血が出たりケガをしたりしてもいいルール
・バトルというところはドッジボールもボクシングもバレーも同じ。でもルールがちがう。
・ルールはそのスポーツのやりかたが分かるために必要
・ルールがドッジボールやボクジングがどんなスポーツかということを決めている
・スポーツはバトルだけど戦争とはちがう。からだをきたえることが目的
・「たたかいごっこ」はケンカとはちがう。「ごっこ」は何でも遊びで、ルールがある・・。
といったような内容でタイムオーバーとなりました。もとのお話からははなれたテーマでしたが、
子どもたちの自由な発想・関心や動きのある、面白い時間となりました。
(もし時間がもっとあったら、身近なケンカや遊び、各家庭や保育園幼稚園・学校の具体的なルールについても話し合って、ルールそのものについて深められたら面白かったなあと思います。)
次回も楽しみです!
テーマとしてお話したことよりも、子どもたちはもっと「自分の話したいこと」をたくさん持っていたようでした。
その場に併せて柔軟に変わっていくところも「てつがくタイム」の面白さかもしれませんね。
続いて大人の輪を担当した丸山のレポートです。
子どもたちの様子を横目でちらちら気にしながら始まりました。
ゆっくりじっくり考えてみて、思いついたこと、話したくなることを話す場であったと思います。
お話を聞いてみて、疑問や思いついたことはありますか?というところをきっかけにして話し始めました。
話された内容を一部紹介します。
・すごく「モテる人」っている。特定の人がモテるのってなんで?
・「モテる人」はモテ続けるわけではないんじゃない? 小学校時代にモテていた人のその後は?
・子どもの頃は目立つ人がモテたよね。
例えば足が速い、背が高い、成績がいいとかの目立つ一点を見て好きになられることがモテる?
真剣に中身を好きなのとは違う。モテる人を共通の話題としたおしゃべりが楽しい時期だったかも。
「隣のクラスの○○がかっこいい」みたいに自分から距離があるから好かれることがモテる?
→モテるって人と人との間にあるもの。
・モテるは若い人の言葉。大人の言葉で言い換えると人望とか人気とか好感度高い あたり?
・モテることっていいことなの? どうでもいい人からモテるのは面倒? ネガティブイメージ。
・自分の好きなことをして生きる人は男女関係なく憧れる。魅力的でモテる。 ポジティブイメージ。
・モテようとすればモテられる?
ドラマの登場人物の仕草、見た目を真似するとモテる?モテファッション、モテメイク。
「モテたいな」「優しい人はモテらしい」と知ってもなかなかモテるようにはならない。
自分っていうのはそう簡単には変われない。変わりたいとも思わないかも。
子どもたちを目の前に話したからか 子ども と モテる の話題が中心でした。
モテたい、人からどう見られているかが気になる ということが大切な時期と大したことでない時期があるのだとしたら、
子どものモテたいは幻想かもしれないというお話もありました。
また、モテるというのはポジティブなものとされがちですが、実はネガティブなものかもしれないということが話されました。
普段は話さないようなことをあっちにいったりこっちにいったりしながらゆったりじっくり話す時間でした。
その後、再び全員で一つの輪になって対話の振り返り(メタダイアローグ)となりました。
大人の輪、子どもの輪で話したことを共有したり、一人ひとりの感想や今日の対話がどうだったかの振り返り、
次回どんなテーマを取り上げたいかを話しました。
大人からは「あっちにいったりこっちにいったりしながら話していくのがよかった」「家での様子と違った子どもの姿が見られた」
「もっと子どもの世界に合わせたテーマでも話したい」という話が出ました。
一方、5歳の男の子からは満面の笑みでの「おもしろかった」という振り返りがされました。(これを聞いて少しほっとしました。)
一緒に「てつがく」していく時間がおもしろいと思えるものだったらいいな、共に探求する「てつがくする仲間」となっていけたらなと思います。
次回の開催は3月19日の開催です。2回目からの参加も歓迎しています。
ぜひ、ご一緒しましょう。
詳細は下記リンクからイベントページをご覧ください。
https://www.facebook.com/events/418071978539292/
文責:丸山
Vol.2になってから初めての開催。
はじめまして!緊張!となるのを予想していましたが、子どもたちはすぐに打ち解け、開始前から元気いっぱい遊んでいました。
今回の参加者は、5歳から小学校1年生までの子どもとその保護者と、てつがくしてみたい人が集まりました。
和やかな雰囲気の中で始まった親子のてつがくカフェ、当日の流れは以下の通りです。
1.子どもてつがくってなぁに?今日どんなことやるの?
2.コミュニティボールを作りながら自己紹介
3.お話の読み聞かせ
4.てつがくタイム
5.対話の振り返りと次回の問い決め
まずは「子どもてつがくとは何か」「どんなことを大切にしているのか」を簡単に説明を聞き、
全員でコミュニティボール作りをしました。 「てつがくカフェ」の象徴であるコミュニティボール。
交代でおしゃべりしながら全員で毛糸を巻き巻きして、カラフルでもこもこのボールになりました。
(子どもからは「もこもこじゃなくてつんつんだよ」との声も。)
そして、共通のテーマとなるようなお話を読んでから大人の輪、子どもの輪に分かれて
「てつがくタイム」となりました。 今回のお話は次のようなものでした。
『近所のお兄さんとおねえさんは超モテるらしい。
キミもモテたいと思っているけど、どうしたらいいのだろう?』
この後、親子の輪に分かれててつがくタイムとなりました。
まずは、子どもの輪にファシリテーターとして入った綿内さんのレポートです。
まず、お話をきいて浮かんだ疑問や、今日考えたい問いを出してもらうと
「モテるにはどうする?」「モテる人のりゆう」「基地をつくりたいけれどどうしたらいい?」「ドッジボールのルールについて」「ボクシングのルールについて」「仮面ライダーになりたい」といった6つがあがりました。
子どもたちが自分たちで問いを書き、多数決をとった結果、今日の問いは「ドッジボールのルールについて」になりました。
さて次は、一人ひとりが考えるてつがく対話です。ひと通り、ドッジボールのルールについて知っていることを話したあと・・
・たくさんルールがあるけれど、なんでそんなにルールがいるの?
・そのほうが楽しいから→けんかにならない、ぶつかったりケガをしたりしない
・ボクシングもスポーツだけど、血が出たりケガをしたりしてもいいルール
・バトルというところはドッジボールもボクシングもバレーも同じ。でもルールがちがう。
・ルールはそのスポーツのやりかたが分かるために必要
・ルールがドッジボールやボクジングがどんなスポーツかということを決めている
・スポーツはバトルだけど戦争とはちがう。からだをきたえることが目的
・「たたかいごっこ」はケンカとはちがう。「ごっこ」は何でも遊びで、ルールがある・・。
といったような内容でタイムオーバーとなりました。もとのお話からははなれたテーマでしたが、
子どもたちの自由な発想・関心や動きのある、面白い時間となりました。
(もし時間がもっとあったら、身近なケンカや遊び、各家庭や保育園幼稚園・学校の具体的なルールについても話し合って、ルールそのものについて深められたら面白かったなあと思います。)
次回も楽しみです!
テーマとしてお話したことよりも、子どもたちはもっと「自分の話したいこと」をたくさん持っていたようでした。
その場に併せて柔軟に変わっていくところも「てつがくタイム」の面白さかもしれませんね。
続いて大人の輪を担当した丸山のレポートです。
子どもたちの様子を横目でちらちら気にしながら始まりました。
ゆっくりじっくり考えてみて、思いついたこと、話したくなることを話す場であったと思います。
お話を聞いてみて、疑問や思いついたことはありますか?というところをきっかけにして話し始めました。
話された内容を一部紹介します。
・すごく「モテる人」っている。特定の人がモテるのってなんで?
・「モテる人」はモテ続けるわけではないんじゃない? 小学校時代にモテていた人のその後は?
・子どもの頃は目立つ人がモテたよね。
例えば足が速い、背が高い、成績がいいとかの目立つ一点を見て好きになられることがモテる?
真剣に中身を好きなのとは違う。モテる人を共通の話題としたおしゃべりが楽しい時期だったかも。
「隣のクラスの○○がかっこいい」みたいに自分から距離があるから好かれることがモテる?
→モテるって人と人との間にあるもの。
・モテるは若い人の言葉。大人の言葉で言い換えると人望とか人気とか好感度高い あたり?
・モテることっていいことなの? どうでもいい人からモテるのは面倒? ネガティブイメージ。
・自分の好きなことをして生きる人は男女関係なく憧れる。魅力的でモテる。 ポジティブイメージ。
・モテようとすればモテられる?
ドラマの登場人物の仕草、見た目を真似するとモテる?モテファッション、モテメイク。
「モテたいな」「優しい人はモテらしい」と知ってもなかなかモテるようにはならない。
自分っていうのはそう簡単には変われない。変わりたいとも思わないかも。
子どもたちを目の前に話したからか 子ども と モテる の話題が中心でした。
モテたい、人からどう見られているかが気になる ということが大切な時期と大したことでない時期があるのだとしたら、
子どものモテたいは幻想かもしれないというお話もありました。
また、モテるというのはポジティブなものとされがちですが、実はネガティブなものかもしれないということが話されました。
普段は話さないようなことをあっちにいったりこっちにいったりしながらゆったりじっくり話す時間でした。
その後、再び全員で一つの輪になって対話の振り返り(メタダイアローグ)となりました。
大人の輪、子どもの輪で話したことを共有したり、一人ひとりの感想や今日の対話がどうだったかの振り返り、
次回どんなテーマを取り上げたいかを話しました。
大人からは「あっちにいったりこっちにいったりしながら話していくのがよかった」「家での様子と違った子どもの姿が見られた」
「もっと子どもの世界に合わせたテーマでも話したい」という話が出ました。
一方、5歳の男の子からは満面の笑みでの「おもしろかった」という振り返りがされました。(これを聞いて少しほっとしました。)
一緒に「てつがく」していく時間がおもしろいと思えるものだったらいいな、共に探求する「てつがくする仲間」となっていけたらなと思います。
次回の開催は3月19日の開催です。2回目からの参加も歓迎しています。
ぜひ、ご一緒しましょう。
詳細は下記リンクからイベントページをご覧ください。
https://www.facebook.com/events/418071978539292/
文責:丸山
2017年03月03日 Posted by CREEKS COWORKING at 12:37 │Comments(0) │過去に開催したイベント
2月25日(土)フリースペース利用制限について
【おしらせ】
25日(土)13:00〜16:30 フリースペースを利用したイベントを開催いたします。
フリースペースをご利用いただけませんので、会議室を開放いたします。
作業でお使いの方は会議室をご利用ください。お手数おかけしますがよろしくお願いします。
25日(土)13:00〜16:30 フリースペースを利用したイベントを開催いたします。
フリースペースをご利用いただけませんので、会議室を開放いたします。
作業でお使いの方は会議室をご利用ください。お手数おかけしますがよろしくお願いします。
2017年02月24日 Posted by CREEKS COWORKING at 16:29 │Comments(0)
2017.2.10 お知らせ
------------
1. 11日(土)の営業について
明日11日(土)は祝日のため定休日となります。土曜日ですが営業しておりませんのでご注意ください。
-----------
2. 長野灯明まつりに伴う交通規制について
CREEKS前・中央通りにおいて 長野灯明まつり が開催されます。
つきましては下記の通り交通規制がありますので、お車でお越しの際はご注意ください。
①11日(土)12日(日)14日(火)17日(金)18日(土)
善光寺周辺と中央通り後町の信号機から善光寺信号機まで
17:00〜22:00
②13日(月)15日(水)
中央通り大門信号機から善光寺信号機まで
17:00〜22:00
③16日(木)
善光寺周辺と元善町公民館前、中央通り大門信号機から善光寺信号機まで
17:00〜22:00
④19日(日)
善光寺周辺と中央通り大門信号機から善光寺信号機まで
17:00〜21:00
----------
1. 11日(土)の営業について
明日11日(土)は祝日のため定休日となります。土曜日ですが営業しておりませんのでご注意ください。
-----------
2. 長野灯明まつりに伴う交通規制について
CREEKS前・中央通りにおいて 長野灯明まつり が開催されます。
つきましては下記の通り交通規制がありますので、お車でお越しの際はご注意ください。
①11日(土)12日(日)14日(火)17日(金)18日(土)
善光寺周辺と中央通り後町の信号機から善光寺信号機まで
17:00〜22:00
②13日(月)15日(水)
中央通り大門信号機から善光寺信号機まで
17:00〜22:00
③16日(木)
善光寺周辺と元善町公民館前、中央通り大門信号機から善光寺信号機まで
17:00〜22:00
④19日(日)
善光寺周辺と中央通り大門信号機から善光寺信号機まで
17:00〜21:00
----------
2017年02月10日 Posted by CREEKS COWORKING at 15:09 │Comments(0)
2017.2.9 お知らせとお詫び
現在CREEKS内で体調不良者が増えております。インフルエンザなどの感染症の蔓延を防ぐため
2月9日、10日の
二日間、見学及びドロップイン(1日利用)を休止させていただきます。
ご利用は月会員のみとします。
ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。
誠に勝手ではありますが、ご理解いただきますようお願いいたします。
2月9日、10日の
二日間、見学及びドロップイン(1日利用)を休止させていただきます。
ご利用は月会員のみとします。
ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。
誠に勝手ではありますが、ご理解いただきますようお願いいたします。
2017年02月09日 Posted by CREEKS COWORKING at 12:20 │Comments(0)
【レポート】親子のてつがくカフェ 第4回
こんにちは。
4回シリーズで行ってきた、親子のてつがくカフェ、
最終回の様子をまとめました。
1月15日(日)雪がしんしんと降り積もる中、
キャンセルが相次ぎ、、、
親子参加の方がいなくなっていまいました、、、、。
残念、、、、、
ですが、見学に来てくださった方と一緒に
哲学対話好きによる、おとな哲学を楽しむことができました。
会が始まる前から道徳教育と哲学対話についてなんとなく話していたこともあり、
まずはじめに、子どもの哲学のお話を、道徳と絡めながら川辺さんにお話しいただきました。
教育に関心がある人が集まって話をするイベントで、道徳がテーマになり、
質問を受けたのだそうです。
「子ども哲学って学校で授業として本当にできるんですか?」
「子ども哲学でどんなことができるようになるんですか?」
そこで説明されたことは、「子どもの哲学では、対話を始めるときに何も想定していない。」ということで、
哲学対話はパイプのような役割しか持っていないのかもしれない。と思ったとのことでした。
聴く・待つ・話すという態度を身につけることができる。教室をセーフティのある場にすることができる。
ということは確かに言えると思うけれど、
哲学対話をすることで見えてくるものや気づけることは、全く同じテーマであってもそのときどきで様々。
必ずこんな価値観が身につくとか、必ずこんなことを学ぶとか、
そういったことを説明するのはとても難しいことだと感じたそうです。
まして、道徳の授業として、哲学対話をするということになれば、
気付いて欲しい価値観がある以上、どうやっていくべきなんだろう?という話にもなりました。
哲学対話や子どもの哲学って改めて何なのだろうと噛み締めたところで、
今日の哲学対話に入っていきました。ファシリテーターは川辺さんにお願いしました。
今回も、綿内さん作のお話からスタートです。
『近所のお兄さんとお姉さんは超モテるらしい。キミもモテたいと思っているけれど、どうしたらいいのだろう?』
「いきなり抽象的に問うよりは、このお話の中で気になったこと・疑問をあげていきましょう。
そのあとで、似たものをくっつけたりしながら、抽象化させていきたいと思います。」
ということでまず挙がってきた疑問がこちら↓
・モテるというのはどういうことか。
・モテる絵ってどんな絵なのか。
・この男の子は、何を見て、お兄さんお姉さんがモテると思ったのか。
・お兄さんやお姉さんに憧れてモテたいと思ったのか、もともとモテたいと思っていたのか。
・同性からモテるのはモテるに入らないのか。
・お兄さんはモテていることで嬉しそうな表情なのに、お姉さんは驚いたような謙虚な表情ということで、
描いた人はどんな気持ちでこの描き分けをしたのか。
・女の子も男の子のようにモテることを素直に受け入れることはないのか。
・大人になればモテるのか。
・自分ってモテたいのか。
・モテようとするべきなのか
・モテることは必要なのか。
・男の子は、普遍的なモテのイメージをつくっているのか。
・男の子は、お兄さんとお姉さんのリアクションを比べているのではないか。
・男の子は、モテのケースを集めているのではないか。
・男の子はモテたいと決まったわけではないのではないか。
全員の疑問を踏まえ、改めて挙がってきた問いがこちら↓
・どのような人がモテるのか。→モテにおける理想的な人物
・モテには男女の違いがあるのではないか。→男女のモテの違い
・モテにはいろいろな種類があるのではないか。→モテの種類・構造
セーフティのため、話したくない話題がないかどうかを確認します。
その上で、どの入口から入っていきたいかを多数決で決めました。
意見は割れましたが、”どういう人がモテるのか”を入口にしました。
・年齢によるモテの違い説、モテの発達がありそう。
・価値観が合う合わないはモテるとかモテないに関係するのか。
・モテるステレオタイプは何なのか。
この3つを順番に話すことになりました。
(全て話す時間はなかったですが)
〇年齢によるモテの発達説
モテの発達、どんなイメージ?
・だんだん要素が付け足される?複雑化する?
・好みが変わるだけかな?
・大筋は変わらない、ハンバーガーセットみたいな
(サイドメニュー?ハンバーガーへのトッピング?味?具?)
・ある一つの特徴から好きになるけれど、それがだんだん要素分解されて、変化していくのかも。
好きとモテは違うのでは?
・好きな人とモテる人は違う
・モテる人は遠くにいる感じ
・モテている人が好きをたくさんもらっているわけでもない
・モテる人が好きという人もいる
・モテている人は注目はたくさん集めているかも
・ちやほやされる人がモテる人
・イメチェンして可愛いと言われ出すと急にモテる現象、彼女ができるとモテなくなる現象
・結婚してからモテる説
・・・・
ひとりひとりの言葉がきちんと受け止められ、
論理性に重きを置いて、ひとつひとつをじっくりと吟味していく探求の時間でした。
”親子の”ではありませんでしたが、
時間が過ぎるのがあっという間だったとみんなが感じるくらい楽しかったです。
最後に・・・
川辺さん・井尻さんをはじめとするアーダコーダさんのバックアップと、
綿内さんのご協力がとても心強く、勉強になることばかりでした。
参加してくださった親子の方々、見学をしてくださったみなさま、
少しでもてつがくすることの楽しさを共有できていたら幸いです。
4ヶ月間、本当にありがとうございました。
今後も、CREEKSでてつがくカフェを定期的に開催できればと思っておりますので、
そのときはまたぜひいらしてください。
(文責:インターン 工藤)
4回シリーズで行ってきた、親子のてつがくカフェ、
最終回の様子をまとめました。
1月15日(日)雪がしんしんと降り積もる中、
キャンセルが相次ぎ、、、
親子参加の方がいなくなっていまいました、、、、。
残念、、、、、
ですが、見学に来てくださった方と一緒に
哲学対話好きによる、おとな哲学を楽しむことができました。
会が始まる前から道徳教育と哲学対話についてなんとなく話していたこともあり、
まずはじめに、子どもの哲学のお話を、道徳と絡めながら川辺さんにお話しいただきました。
教育に関心がある人が集まって話をするイベントで、道徳がテーマになり、
質問を受けたのだそうです。
「子ども哲学って学校で授業として本当にできるんですか?」
「子ども哲学でどんなことができるようになるんですか?」
そこで説明されたことは、「子どもの哲学では、対話を始めるときに何も想定していない。」ということで、
哲学対話はパイプのような役割しか持っていないのかもしれない。と思ったとのことでした。
聴く・待つ・話すという態度を身につけることができる。教室をセーフティのある場にすることができる。
ということは確かに言えると思うけれど、
哲学対話をすることで見えてくるものや気づけることは、全く同じテーマであってもそのときどきで様々。
必ずこんな価値観が身につくとか、必ずこんなことを学ぶとか、
そういったことを説明するのはとても難しいことだと感じたそうです。
まして、道徳の授業として、哲学対話をするということになれば、
気付いて欲しい価値観がある以上、どうやっていくべきなんだろう?という話にもなりました。
哲学対話や子どもの哲学って改めて何なのだろうと噛み締めたところで、
今日の哲学対話に入っていきました。ファシリテーターは川辺さんにお願いしました。
今回も、綿内さん作のお話からスタートです。
『近所のお兄さんとお姉さんは超モテるらしい。キミもモテたいと思っているけれど、どうしたらいいのだろう?』
「いきなり抽象的に問うよりは、このお話の中で気になったこと・疑問をあげていきましょう。
そのあとで、似たものをくっつけたりしながら、抽象化させていきたいと思います。」
ということでまず挙がってきた疑問がこちら↓
・モテるというのはどういうことか。
・モテる絵ってどんな絵なのか。
・この男の子は、何を見て、お兄さんお姉さんがモテると思ったのか。
・お兄さんやお姉さんに憧れてモテたいと思ったのか、もともとモテたいと思っていたのか。
・同性からモテるのはモテるに入らないのか。
・お兄さんはモテていることで嬉しそうな表情なのに、お姉さんは驚いたような謙虚な表情ということで、
描いた人はどんな気持ちでこの描き分けをしたのか。
・女の子も男の子のようにモテることを素直に受け入れることはないのか。
・大人になればモテるのか。
・自分ってモテたいのか。
・モテようとするべきなのか
・モテることは必要なのか。
・男の子は、普遍的なモテのイメージをつくっているのか。
・男の子は、お兄さんとお姉さんのリアクションを比べているのではないか。
・男の子は、モテのケースを集めているのではないか。
・男の子はモテたいと決まったわけではないのではないか。
全員の疑問を踏まえ、改めて挙がってきた問いがこちら↓
・どのような人がモテるのか。→モテにおける理想的な人物
・モテには男女の違いがあるのではないか。→男女のモテの違い
・モテにはいろいろな種類があるのではないか。→モテの種類・構造
セーフティのため、話したくない話題がないかどうかを確認します。
その上で、どの入口から入っていきたいかを多数決で決めました。
意見は割れましたが、”どういう人がモテるのか”を入口にしました。
・年齢によるモテの違い説、モテの発達がありそう。
・価値観が合う合わないはモテるとかモテないに関係するのか。
・モテるステレオタイプは何なのか。
この3つを順番に話すことになりました。
(全て話す時間はなかったですが)
〇年齢によるモテの発達説
モテの発達、どんなイメージ?
・だんだん要素が付け足される?複雑化する?
・好みが変わるだけかな?
・大筋は変わらない、ハンバーガーセットみたいな
(サイドメニュー?ハンバーガーへのトッピング?味?具?)
・ある一つの特徴から好きになるけれど、それがだんだん要素分解されて、変化していくのかも。
好きとモテは違うのでは?
・好きな人とモテる人は違う
・モテる人は遠くにいる感じ
・モテている人が好きをたくさんもらっているわけでもない
・モテる人が好きという人もいる
・モテている人は注目はたくさん集めているかも
・ちやほやされる人がモテる人
・イメチェンして可愛いと言われ出すと急にモテる現象、彼女ができるとモテなくなる現象
・結婚してからモテる説
・・・・
ひとりひとりの言葉がきちんと受け止められ、
論理性に重きを置いて、ひとつひとつをじっくりと吟味していく探求の時間でした。
”親子の”ではありませんでしたが、
時間が過ぎるのがあっという間だったとみんなが感じるくらい楽しかったです。
最後に・・・
川辺さん・井尻さんをはじめとするアーダコーダさんのバックアップと、
綿内さんのご協力がとても心強く、勉強になることばかりでした。
参加してくださった親子の方々、見学をしてくださったみなさま、
少しでもてつがくすることの楽しさを共有できていたら幸いです。
4ヶ月間、本当にありがとうございました。
今後も、CREEKSでてつがくカフェを定期的に開催できればと思っておりますので、
そのときはまたぜひいらしてください。
(文責:インターン 工藤)