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【レポート】親子のてつがくカフェvol.2 第1回 

2月19日(日)13:30~15:00 親子のてつがくカフェの様子をレポートします。

Vol.2になってから初めての開催。
はじめまして!緊張!となるのを予想していましたが、子どもたちはすぐに打ち解け、開始前から元気いっぱい遊んでいました。
今回の参加者は、5歳から小学校1年生までの子どもとその保護者と、てつがくしてみたい人が集まりました。
和やかな雰囲気の中で始まった親子のてつがくカフェ、当日の流れは以下の通りです。

 1.子どもてつがくってなぁに?今日どんなことやるの?
  2.コミュニティボールを作りながら自己紹介
  3.お話の読み聞かせ
  4.てつがくタイム
  5.対話の振り返りと次回の問い決め

まずは「子どもてつがくとは何か」「どんなことを大切にしているのか」を簡単に説明を聞き、
全員でコミュニティボール作りをしました。 「てつがくカフェ」の象徴であるコミュニティボール。
交代でおしゃべりしながら全員で毛糸を巻き巻きして、カラフルでもこもこのボールになりました。
(子どもからは「もこもこじゃなくてつんつんだよ」との声も。)
【レポート】親子のてつがくカフェvol.2 第1回 

【レポート】親子のてつがくカフェvol.2 第1回 

そして、共通のテーマとなるようなお話を読んでから大人の輪、子どもの輪に分かれて
「てつがくタイム」となりました。 今回のお話は次のようなものでした。

『近所のお兄さんとおねえさんは超モテるらしい。
キミもモテたいと思っているけど、どうしたらいいのだろう?』
【レポート】親子のてつがくカフェvol.2 第1回 

この後、親子の輪に分かれててつがくタイムとなりました。
まずは、子どもの輪にファシリテーターとして入った綿内さんのレポートです。


 まず、お話をきいて浮かんだ疑問や、今日考えたい問いを出してもらうと
「モテるにはどうする?」「モテる人のりゆう」「基地をつくりたいけれどどうしたらいい?」「ドッジボールのルールについて」「ボクシングのルールについて」「仮面ライダーになりたい」といった6つがあがりました。

【レポート】親子のてつがくカフェvol.2 第1回 


子どもたちが自分たちで問いを書き、多数決をとった結果、今日の問いは「ドッジボールのルールについて」になりました。
 さて次は、一人ひとりが考えるてつがく対話です。ひと通り、ドッジボールのルールについて知っていることを話したあと・・

・たくさんルールがあるけれど、なんでそんなにルールがいるの?
・そのほうが楽しいから→けんかにならない、ぶつかったりケガをしたりしない
・ボクシングもスポーツだけど、血が出たりケガをしたりしてもいいルール
・バトルというところはドッジボールもボクシングもバレーも同じ。でもルールがちがう。
・ルールはそのスポーツのやりかたが分かるために必要
・ルールがドッジボールやボクジングがどんなスポーツかということを決めている
・スポーツはバトルだけど戦争とはちがう。からだをきたえることが目的
・「たたかいごっこ」はケンカとはちがう。「ごっこ」は何でも遊びで、ルールがある・・。

といったような内容でタイムオーバーとなりました。もとのお話からははなれたテーマでしたが、
子どもたちの自由な発想・関心や動きのある、面白い時間となりました。
(もし時間がもっとあったら、身近なケンカや遊び、各家庭や保育園幼稚園・学校の具体的なルールについても話し合って、ルールそのものについて深められたら面白かったなあと思います。)
次回も楽しみです!

テーマとしてお話したことよりも、子どもたちはもっと「自分の話したいこと」をたくさん持っていたようでした。
その場に併せて柔軟に変わっていくところも「てつがくタイム」の面白さかもしれませんね。
続いて大人の輪を担当した丸山のレポートです。


子どもたちの様子を横目でちらちら気にしながら始まりました。
ゆっくりじっくり考えてみて、思いついたこと、話したくなることを話す場であったと思います。
お話を聞いてみて、疑問や思いついたことはありますか?というところをきっかけにして話し始めました。
話された内容を一部紹介します。

・すごく「モテる人」っている。特定の人がモテるのってなんで?
・「モテる人」はモテ続けるわけではないんじゃない? 小学校時代にモテていた人のその後は?
・子どもの頃は目立つ人がモテたよね。
  例えば足が速い、背が高い、成績がいいとかの目立つ一点を見て好きになられることがモテる?
  真剣に中身を好きなのとは違う。モテる人を共通の話題としたおしゃべりが楽しい時期だったかも。
  「隣のクラスの○○がかっこいい」みたいに自分から距離があるから好かれることがモテる? 
  →モテるって人と人との間にあるもの。
・モテるは若い人の言葉。大人の言葉で言い換えると人望とか人気とか好感度高い あたり?
・モテることっていいことなの? どうでもいい人からモテるのは面倒? ネガティブイメージ。 
・自分の好きなことをして生きる人は男女関係なく憧れる。魅力的でモテる。 ポジティブイメージ。
・モテようとすればモテられる?  
  ドラマの登場人物の仕草、見た目を真似するとモテる?モテファッション、モテメイク。
  「モテたいな」「優しい人はモテらしい」と知ってもなかなかモテるようにはならない。
  自分っていうのはそう簡単には変われない。変わりたいとも思わないかも。

子どもたちを目の前に話したからか 子ども と モテる の話題が中心でした。
モテたい、人からどう見られているかが気になる ということが大切な時期と大したことでない時期があるのだとしたら、
子どものモテたいは幻想かもしれないというお話もありました。
また、モテるというのはポジティブなものとされがちですが、実はネガティブなものかもしれないということが話されました。
普段は話さないようなことをあっちにいったりこっちにいったりしながらゆったりじっくり話す時間でした。

その後、再び全員で一つの輪になって対話の振り返り(メタダイアローグ)となりました。
大人の輪、子どもの輪で話したことを共有したり、一人ひとりの感想や今日の対話がどうだったかの振り返り、
次回どんなテーマを取り上げたいかを話しました。

大人からは「あっちにいったりこっちにいったりしながら話していくのがよかった」「家での様子と違った子どもの姿が見られた」
「もっと子どもの世界に合わせたテーマでも話したい」という話が出ました。
一方、5歳の男の子からは満面の笑みでの「おもしろかった」という振り返りがされました。(これを聞いて少しほっとしました。)
一緒に「てつがく」していく時間がおもしろいと思えるものだったらいいな、共に探求する「てつがくする仲間」となっていけたらなと思います。

次回の開催は3月19日の開催です。2回目からの参加も歓迎しています。
ぜひ、ご一緒しましょう。
詳細は下記リンクからイベントページをご覧ください。
https://www.facebook.com/events/418071978539292/
文責:丸山



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2017年03月03日 Posted byCREEKS COWORKING at 12:37 │Comments(0)過去に開催したイベント

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